痔核(いぼ痔)は重症になる前に早めに治療
痔の中で最も多い痔核(いぼ痔)は人間特有の病気。
2足歩行をする人間は、心臓よりも低い位置にお尻があるのでうっ血しやすいのです。
異常を感じても、恥ずかしさから診察を受けない人が多いようですが、重症になる前に治療をすればそれだけ早く楽に治せます。
痔核の最新の治療法をご紹介します。
痔核(いぼ痔)症状別原因と治療法の新着情報
原因
診察
しかし、痔核(いぼ痔)は命にかかわる重大な病気でもなく、手術をするかどうかは、本人がどの程度、痔核による不都合を感じているがどうかにより、本人の意思で相談して決めます。手術が怖いからと受診をためらう人も多いですが、手術はあくまでも本人の希望によります。
痔の診察は、女性の場合は、体の左側を下にして診察台に横向きに寝た姿勢で、男性の場合は、仰向けに寝て、両膝を胸に抱え込むようにする「砕石位(さいせきい)」という姿勢で行なわれます。男性は女性よりお尻の筋肉が発達しているため、この姿勢のほうが肛門の状態がよくわかります。
まず、肛門の外側を観察して、指にゼリーをつけて外と中を触診します。それから肛門鏡を使って肛門を押し広げて、内部を診察します。痔核(いぼ痔)の状態や脱出の程度などを把握してから、治療を開始します。本人が希望すれば、手術を行ないます。
手術
専門医の手術であれば、約15分~30分程度で終わります。手術自体の安全性は高いのですが、もともとデリケートな部分なので、肛門に精通した専門医の技術が要求されます。
また、術後7日~2週間のあいだに、手術で使った糸が溶けるときに傷から出血する「晩期出血」を起こすことがあります。これは直ちに手術が必要です。こうした緊急事態に対処するためにも、専門医による手術をおすすめします。
入院と退院後の注意
退院後は、痛みと出血がなくなるまで、痛み止めと便の硬さを調整する薬を飲み、定期的に外来の診察を受けることになります。早くて4週間、遅くても2ヶ月ほどで完治します。
痔核(いぼ痔)の、手術後の再発率は2%程度といわれていますが、5年~10年は痔に悩まされることはなくなります。ただし、痔核はなくなっても、便秘がなくなるわけではないので、規則正しい生活に努め、食べ物にも気を配って、肛門に負担がかからないように心がけなければなりません。
効果的な注射治療法 アルタ療法
アルタ療法は駐車による治療法
アルタ療法は、最近登場した、薬剤を使用する痔核(いぼ痔)の注射療法です。これまでの注射療法は、出血を繰り返す痔核(いぼ痔)をかためて出血を止める、というものでした。
脱出するようになった痔核にはつかえず、出血を止める効果も1年程度という一時的なものでした。
アルタ療法の効果と治療法
アルタという薬剤には、出血を止める効果と痔核を小さく固めて脱出をなくす効果があります。アルタ療法は、この薬剤を痔核(いぼ痔)に十分神道させるよう4ヶ所に分割して投与する4段階注射法で行われます。10分ほど時間をかけて注射を打ち、30分程度安静にして終了。複数の痔核があるときは、それぞれに注射をします。進行度Ⅲ度、Ⅳ度の痔核にも有効で、即効性も持続性もあります。手術に比べて体への負担が少なく、手術後の晩期出血の心配もない、とても安全な治療法です。
アルタ両方は、肛門の外側がうっ血する大きな痔核(いぼ痔)には効果がありません。また、裂肛なと、ほかの肛門の病気があると、アルタ療法を行なうことができません。
アルタ療法による治療後の注意点
アルタ療法は、1年後の再発率が約16%で、手術の2%よりも高い確率になっています。治療前以上に、肛門に負担のかからない生活をこころがけましょう。アルタ療法は、安全で効果のある治療法ですが、専門医の確実な診断と高い技術が必要不可欠です。希望される場合は、専門医にご相談を。
内痔核(ないじかく)とは
痔核が肛門外に脱出した場合、軽いうちは、脱出した痔核を肛門内に戻すことができ、薬でも治療が可能です。しかし、戻しても排便にかかわらず脱出するようになると、量は少しですが便失禁がおこることもあります。この場合は手術が行われることもあります。
さらに進行すると、脱肛した痔核が、指などで肛門内に戻そうとしても戻らなくなり、痛みは激しくなり、、排便に関係なく出血することもあります。この状態を嵌頓痔核(かんとんじかく)と言い、緊急処置が必要になります。
さらに肛門内全体にできた内痔核が、肛門外に脱出した場合を脱肛と呼びます。
直腸脱も脱肛と呼ばれるますが、直腸脱は、直腸粘膜が脱出したもので、痔核とは異なる病気です。
外痔核(がいじかく)とは
ただ、肛門外に血豆が出来た状態(血栓性外痔核)になると、しばしば痛み、場合によっては激痛を起こすことがあります。
大腸がんを痔核(いぼ痔)と間違え、発見が遅れる
大腸がんの発症を、しばしば痔核(いぼ痔)と間違える危険性が指摘されています。
痔核を患った後だと、大腸などに異常が生じて出血した場合でも、それも痔核によるものと思い込み大腸癌などの病気に気づくのが遅れる可能性があります。
さらに痔核を治した後に出血しても、痔核が再発したものと思い込み、出血をしても驚かず、大腸癌などの病気に気づくのが遅れる可能性もあります。
出血がある場合は、別な病気である可能性を考えて、少しでも早く検査を受けましょう。
女性はとくに多い大腸がんの死亡率
大腸がんはもともと欧米人に多い病気でしたが、近年、高たんぱく・高脂肪食など食生活の変化によって、日本でも大腸がんが増加しています。厚生労働省の人口動態調査によると、がんの中でも大腸がんによる志望者は肺がん、胃がんに次いで3番目に多く、女性に関して言えば、2003年以降、胃がんを抜いて死亡率のトップとなっています。
大腸がんは早期に発見できれば、手術で直る確率が高い病気です。おしりに異変を感じたら肛門科を受診し、大腸がんなどの病気が潜んでいないかをチェックしましょう。
大腸がんの症状
大腸がんの場合は、以下のような症状があります。直腸は痛みを感じる知覚神経がありませんので、これらの痔核に似た症状があらわれたときは、すぐに大腸がんを疑って、早めに受診をしましょう。
① 排便後にトイレットペーパーに血がつく
・便に暗赤色の血が混じっている「血便」がある
・肛門に近い部位にがんができている場合は、排便時に真っ赤な血が出ることもある
② 排便異常を繰り返す
・排便後もすっきりとせず、「残便感」がある
・下痢と便秘を繰り返す、便が細くなる、あるいは排便の回数や時間に変化が起こる
③ 下腹部に痛みや張りを感じる
・お腹が張って苦しかったり、傷んだりする場合がある
・お腹に硬いしこりを触れることがある
